埼玉県立大学短期大学部
学科長 鈴木 優治

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学会長あいさつ
 
    期待と不安の中で始まった21世紀も4年目を迎えています。目本経済も90年代初頭から続いていた、バブル崩壊に伴う混乱と低迷の時期を脱しつつあるとの期待が最近大きく膨らんでいます。しかし、こと医療に限ってみれば、これまでの厳しい状況に好転の兆しはまだないようです。
   このような中で、第34回埼玉県医学検査学会を東部地区の担当で埼玉県立大学を会場として開催する運びとなりました。本学会の開催に当たりましては、会員の皆様をはじめ、賛助会員各社、関係各位から多大なるご支援、ご協力を賜りましたことをここに深くお礼申し上げます。
   学会場となる県立大学は平成11年に越谷市せんげん台に開設された保健・医療・福祉を担う人材の養成を目的とする新しい大学です。このような新しい息吹に満ちた会場で開催する学会テーマとして、われわれは
「連携と創造」を選びました。テーマの意図を述べますと、高齢化社会を迎え、医療技術者としての臨床検査技師には国民健康への寄与がこれまで以上に強く求められているところです。これまで医療技術者の中では比較的社会との接点が少なかった臨床検査技師にも、社会を意識した活動および社会貢献のあり方等について、より深く検討すべき時期にきていると考えられます。臨床検査技師のもつ知識・技術をより有効に活用するため、あるいは有効に活用してもらうためには、他者との連携を深め、情報共有と相互啓発をはかることが必要と考えられます。しかし、他者との連携の中にあっても職種としての独自性、アイデンティティを保持するには、職種としての高い発展性および潜在能力を内包し続けることが不可欠と考えられます。発展性と潜在能カを支える基盤は臨床検査技師が創造的集団であるということと考えられます。このようなことから、今後の臨床検査技師が社会・臨床・教育の中で他者との連携をどのように進めるのか、どのような領域に連携すべき課題があるのか。また、臨床検査技師に必要とされる創造性とは何か、創造性を育む方策はあるか、などについて本学会が多面的に議論できる機会となればと考えております。   
   本学会では、以上の趣旨を踏まえ、通常の一般演題・コマーシャル演題に加えパネルディスカッション「
これからの臨床検査技師をどう育てるか」(特別企画)、情報処理技術セミナー「初心者でもできるPower Pointを用いたプレゼンテーション」(実行委員会特別企画)および研究班セミナーを企画致しました。また、初めての試みとして9社のご協力をいただきランチョンセミナーも企画いたしました。秋一目の自己研鑚を通して得た新しい知識・技術、新しい発想・着想を目常の業務の中で生かし、臨床検査の充実・進歩・発展につなげていただければと切に願う次第です。当目は秋たけなわ、ご多忙の折とは存じますが、多数の方々のご参加を学会実行委員一同、心よりお待ちしております。