埼臨技会誌 Vol
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マイコプラズマ肺炎は、小児市中肺炎の原因微生物として最も多い肺炎球菌やインフルエンザ菌などの細菌性に次いで多い病原菌といわれています。 マイコプラズマ肺炎の検査方法には、患者の咽頭ぬぐい液を培養してMycoplasma pneumoniaeを分離する培養法が最も確定的な診断法として知られていますが、特殊な培地を要することや培養から同定までに時間を要するため通常の診断には用いられていません。抗体検査も確定診断に用いられていますが、抗体が陽性化するまで発症後数日かかることや、抗体価測定を期間を置き2回行う必要があり、早期診断に向かないというデメリットがあります。また、抗原検査は、簡便かつ安価ですが、感度・特異度が十分でなく日常診療において決して満足できるとは言えません。一方、遺伝子検査は、感度・特異度が高いことが特徴ですが、高額な装置、専門的な手技そして検査に時間を要するため、POCTとしての活用が厳しいというのが現状です。 昨年、小児呼吸器感染症ガイドライン2017が刊行され、一般臨床現場の急性期診断には、マイコプラズマ核酸同定検査(LAMP法:Loopamp マイコプラズマP検出試薬キット)が最も優れているとあります。そこで、本演題ではマイコプラズマ検査の現状とこれから求められる検査システムについて発表いたします。 資料請求先:株式会社ミズホメディー 0942(84)5486 122マイコプラズマ検査の現状とこれから ○中嶋桃子(株式会社ミズホメディー) ○中嶋 桃子(株式会社ミズホメディー)マイコプラズマ検査の現状とこれからCM-6(第4会場 10:46~11:24)

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