埼臨技会誌 Vol
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55ネガティブなイメージがあったと聞く。今は違う。どんどん検査室から出て他職種と連携してチーム医療の一翼を担っていく必要がある。 働くなかで重要なこと。個人プレーは禁忌である。自分の一人の浅はかな判断・行動が検査室、勤務施設、ひいては患者に迷惑をかけることに繋がる。これから仕事をする上において、臨床検査技師である自覚は当然だが、組織の一員であるとことを肝に銘じてほしい。 7.生涯勉強 技師免許を取ることは学校教育のゴールであるが臨床検査技師としてのスタートである。臨床検査技師は業務独占権がなく、社会的に認知度の低いマイナーな職種なのかもしれない。しかし、現在の医療のなかで臨床検査は必要不可欠であることは周知の事実である。精度の高い検査が良質な医療の根源になると言っても過言ではない。 卒業までは、金(学費)を払って勉強する。卒業したら金(給料)を貰いながら勉強する。勉強は自分のためだけにするのではなく、組織・患者・地域のためにする必要がある。皆が知識を深めて技術を高めることにより医療の質が高まり、臨床検査技師の地位が向上する。その繰り返しが医療全体の更なる向上に繋がっていく。 8.技師会 当会は3,000名を越える会員を有する公益法人である。また、全国技師会(日本臨床衛生検査技師会)は6万人を越える会員を有する。皆様にお願い。就職したら必ず技師会に入 会してほしい。技師会は、この様な学会や各種研修会を実施しており、また、医療情勢や管理運営、新人向けの講習会も実施している。さらには困ったときの相談窓口にもなっている。 ちなみに、皆さんが食べてしまった弁当も技師会会員の会費から捻出している。弁当食べたのは入会の意思表明!とは言わないけど、横の繋がりを広げることは絶対に損はないと考える。 おわりに 思うままに戯言を書き綴った。私が何を言いたいか理解できただろうか? 五月蠅い話聞いて飯がまずかった!って思うかな? 皆さんが無事に卒検にとおり国家試験に合格し、実社会に出たときに「何となく」でも私の話を思い出し、なるほど・・・そういうことだったんだ!て思っていただければ幸いである。 次回は同じ「臨床検査技師」としてお会いしましょう!

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