I.新しい領域をめざす臨床検査技師
<第1日目(5月16日)第2会場 9:00〜11:00>

司会:三村 邦裕(東洋公衆衛生学院)
    原島 典子(埼玉医科大学総合医療センター)

1.糖尿病療養指導士としての活動 :道根 るり子
2.治験コーディネーターとしての活動 :山藤 美佳
3.移植コーディネーターとしての活動 :稲葉 伸之
4.臨床検査技師養成校の立場から :和合 治久
5.新しい領域をめざす臨床検査技師 −日臨技の立場から− :朝山 均
○ねらい
臨床検査技師として,検体検査,生理機能検査などに加え,糖尿病療養指導士,治験・移植コーディネーターなど新たな職域,活躍の場が開けてきた.一方,医療を広く見渡すと,臨床検査技師の必要性は高く様々な分野で活躍しており,技師養成校も学生に様々な付加価値を付けて社会に送り出す努力をしている.今回,技師として培った知識を新たな領域で活用している方々を中心に,日臨技の活動も含めて忌憚の無い意見交換をしたい.

II.認定検査技師制度について
<第1日目(5月16日)第3会場 9:00〜11:00>

司会:圍 英徳(東芝林間病院)

1.認定輸血検査技師 :久田 正直
2.認定臨床微生物検査技師 :黒川 幸徳
3.認定サイトメトリー技術者 :東 克巳
4.日臨技の認定制度に対する取り組み :川西 孝
○ねらい
専門学会,日本臨床検査医学会,日本臨床病理同学院および日本臨床衛生検査技師会の4団体協議会方式でスタートした認定検査技師制度について,各種認定技師の役割および期待,認定制度の課題,日臨技の認定技師制度に対する取り組み,今後の展望などについて考えていきたい.


III.感染症診断のための迅速検査システムの構築
<第1日目(5月16日)第4会場 14:30〜16:30>

司会:三澤 成毅(順天堂大学医学部附属病院)
    新井 和明(埼玉県立小児医療センター)

1.細菌検査分野 :郡 美夫
2.ウイルス検査分野 :中村 久子ほか
3.遺伝子検査 :豊川 真弘
4.感染症診断のための迅速検査システムの構築 :山口 惠三
○ねらい
臨床に貢献できる感染症診断として迅速検査は不可欠である.従来からのグラム染色から最新のDNAチップを用いた遺伝子診断まで様々な迅速抗原検出があるが,これらの方法を臨床の要望,患者の状態,迅速性,操作性,経済性,病院規模,夜間休日の対応などにより選択するシステム化の構築について討論したい.


IV.免疫血清検査の立場から考える感染症検査の問題点
<第1日目(5月16日)第9会場 9:00〜11:00>

司会:内藤 勝人(山梨大学医学部附属病院)
    柴崎 光衛(獨協医科大学越谷病院)

1.HIV検査 :貞升 健志ほか
2.HBs抗原検査の展望 :森 勝志
3.梅毒検査の現状 :川井 和久
○ねらい
感染症検査を抗HIV抗体,HBs抗原,梅毒抗体検査に限定し,現状の問題点に対するそれぞれの立場から見解を発表する.抗HIV抗体は感度・特異度,HBs抗原と梅毒検査は定量(自動化)の意義と標準化を中心に発表してもらう.なお,それぞれの項目についてPOCT(Point of care testing)の現状と将来のあり方について方向性を述べてもらい,急性期医療に対する今後の検査技師の取り組みを考えたい.


V.感染症サーベイランスの有用性と実践
<第2日目(5月17日)第1会場 13:15〜15:15>

司会:佐藤 智明(静岡県立がんセンター)
    佐々木 一雅(自治医科大学附属病院)

1.感染症サーベイランスの目的と構築 :長沢 光章
2.微生物検査室の役割 :犬塚 和久
3.検査センターの役割 :柳沢 英二
4.院内感染対策サーベイランスの現状 :荒川 宜親
○ねらい
国の事業として感染症サーベイランスがスタートした.診断・治療および院内感染対策に不可欠であり,病院,都道府県,地区,日本,そして世界の単位での感染症サーベイランスが必要となっているが,本邦においては殆ど普及していない.今回,感染症サーベイランスとは何か,どのように構築していくべきか,微生物検査室の役割,臨床的利用法などについて討論したい.


VI.在宅医療と臨床検査
<第2日目(5月17日)第2会場 13:30〜15:30>

司会:八重樫 俊典(岩手県立沼宮内病院)
    山本 徳栄(埼玉県衛生研究所)

1.在宅医療の現状と展望 :英 裕雄
2.在宅医療を実践する医療従事者の役割 :柿沼 直美
3.在宅医療における臨床検査技師の役割 :宇都 和治
4.追加発言 :今村 文章
○ねらい
近年,寝たきりや慢性疾患の老人,末期患者などにおいては,在宅医療の必要性が拡大しつつある.患者に対して生活の質(QOL: Quality of life)の向上を図るうえで,臨床検査技師はどの様な役割を担うことができるのだろうか.在宅医療の現状と問題点,検査業務の展望などについて,各医療従事者の立場から提言する.


VII.リケッチアおよびクラミジア感染症の疫学と検査法
<第2日目(5月17日)第3会場 9:00〜11:00>

司会:黒川 幸徳(川崎医科大学附属病院)
    豊嶋 俊光(平鹿総合病院)

1.リケッチアおよびクラミジア感染症の現状と展望 :岸本 寿男
2.リケッチア感染症の検査法 :山本 徳栄
3.クラミジア感染症の検査法 :坂内 久一
○ねらい
感染症新法で4類感染症に指定されているツツガムシ病,日本紅斑熱,Q熱および発疹チフスの各リケッチア症,さらにクラミジア肺炎,性器クラミジア感染症に関する臨床と疫学,そして検査法について提言し,それらの理解を深める.


VIII.輸血医療の社会的変革
<第2日目(5月17日)第7会場 9:00〜11:00>

司会:押田 眞知子(大阪大学医学部附属病院)
    鈴木 由美(防衛医科大学校病院)

1.認定輸血検査技師の立場から :見城 千春ほか
2.管理者の立場から
  1)認定技師資格を持った管理者の立場から :舘野 誠
  2)病院内輸血業務の実態と改善点 :近清 裕一
3.輸血医療の社会的変革 :清水 勝
○ねらい
近年様々な医療過誤が表面化し,輸血医療においても過誤防止が最大の課題となっている.既に認定輸血検査技師が多数輩出され輸血の安全性の向上に寄与しているが,人材管理の面から考えた時,職場によっては認定輸血検査技師が輸血現場に登用されず,現場管理者の輸血医療に対する認識の低さが問題となってくることが予想される.今回は,認定輸血検査技師の立場,管理者の立場から,また輸血管理料など保険診療制度と輸血医学教育の変革に取り組まれている先生を講師に迎え,今後の輸血医療のあり方について考える.


IX.血液形態分野の標準化 −白血球分類における細胞の判定基準ついて−
<第2日目(5月17日)第12会場 9:00〜11:00>

司会:坂場 幸治(防衛医科大学校病院)

1.顆粒球系・単球系細胞同定の標準化(案) :阿南 建一ほか
2.リンパ球系細胞 :丹羽 欣正
3. 白血球系異常細胞 :中竹 俊彦
4. 血液形態分野の標準化 −白血球分類における細胞の判定基準について− :土屋 達行
○ねらい
現在,血球標準化は検査血液学会と共同で作業を進めているが,検査血液学会の形態分野標準化委員である3人の演者に顆粒球・単球系細胞,リンパ球系細胞,白血球系異常細胞の標準化進捗状況とその問題点についてそれぞれ講演してもらい,特別発言として形態分野標準化委員長にこれらをまとめてもらう.また,特別発言者,演者,聴衆者,司会者も含めて総合討論を行う.さらに,総合討論のとき問題となる細胞を映写してディスカッションを行う.