| I．予防医学における地域医療の役割 －生活習慣病を考える－ |
|
司会：飯塚 儀明（筑波大学附属病院） 川村 憲弥（獨協医科大学越谷病院） 1．地域医療と臨床検査 ：小﨑 繁昭 2．人間ドック健診と生活習慣病 ：加瀬澤 信彦 3．基本健康診査から見た生活習慣病の実態 ：神山 清志ほか 4．特別発言 健診結果の見方，考え方 ：池田 斉 |
| ○ねらい 近年，糖尿病，高脂血症等のいわゆる生活習慣病の罹患者が増加している．これらの疾病を早期発見するには地域に密着した住民健診が有用であり，老人保健法が定める「基本健康診査」が代表的な健診である．今回，基本健康診査受診者を対象に，TC，HDL-C，TG，UA，GLU，HbA1cの測定結果について学会が提唱する基準値を基に，高脂血症，糖尿病，高尿酸血症の有疾患率を調査する．また，各測定結果を性別，年代別に分類し検査値の動向を調査する．さらに学会が提唱する基準値は男女兼用である為，統計的に妥当か否かも検証したい． |
| II．現代病理学の基盤 －今見つめなおす基本技術－ | |
|
司会：鈴木 悦（筑波大学附属病院） 吉村 忍（防衛医科大学校病院） 1．今見つめなおす基本技術 ～ホルマリンは標準固定液となりえるか～ ：津田 隆洋 2．脱灰 ：大谷内 健二 3．凍結切片作成法 ：冨永 晋 4．病理検査における精度管理 ：布施 恒和 5．検索後のホルマリン、臓器及び有機溶剤処理 ：森川 政夫 | |
| ○ねらい 現代病理学における種々の検索手法（共焦点レーザー走査顕微鏡などのハイテク技術と免疫染色，ISHなどの組織化学的検索）を支える基本的な病理技術，すなわち，固定，脱灰，凍結切片，精度管理等の日常業務にも即した内容のシンポジウムを企画した．さらにマイクロスコープルームを設け，投影スライドのみではなく，実際の標本も自由に鏡検できるようにした． |
| III．尿一般検査から考える尿路感染症 －採尿法を中心とした尿検査法の感度と特異度－ |
|
司会：油野 友二（金沢赤十字病院） 1．尿定性検査 ：猪浦 一人 2．尿沈渣検査 ：近藤 清志ほか 3．全自動分析装置を用いた採尿法および 月経周期の尿中有形成分に及ぼす影響の検討 ：森本 美恵 4．UTI研究会の指針ではどのように診断・治療判定を行うのか ：清田 浩 |
| ○ねらい 尿路感染症のスクリーニングとしての尿一般検査が実施されている．本シンポジウムでは，採尿法の問題を中心に尿路感染症における尿検査の意義と問題点について，EBMを念頭においた検証と臨床からの意見や要望を加えたディスカッションを行う．そして，尿路感染症に対し臨床の望む一般検査を明確にする． |
| IV．チーム医療における生理検査 －臨床検査技師の役割－ |
|
司会：来住野 修（埼玉医科大学附属病院） 菅野 彰剛（広南病院東北療護センター） 1．心臓カテーテル検査・治療のモニタリング ：高橋 勝行ほか 2．手術中の神経機能モニタリングにおける技師の関わり ：高嶋 浩一ほか 3．超音波ガイド下生検及び体腔内超音波検査における技師の役割 ：森田 勇一ほか 4．チーム医療における生理検査 －臨床からの期待と要望－ ：藤井 幹久 |
| ○ねらい これからの医療環境において，検査室が生き残るために各施設において様々な工夫が成されている．特に患者を相手にする生理機能検査では，検査室内での検査から病棟や診察室のベッドサイド，手術室やカテーテル室，さらに患者の教育訓練など広範囲に臨床の現場へ業務を拡大し，施設内での臨床検査技師の存在価値を高めつつある．今回，現在いち早くベッドサイドまたは治療や患者さんの教育などを行っている方々の現状とその意義などを掘り下げることにより，今後の生理機能検査の将来像を模索する． |
