I.細胞判定のヒントとなる特徴所見とその有効性について
<第1日目(5月16日)第8会場  9:00〜11:00 講演>
<第1日目(5月16日)第14会場 13:00〜16:30 鏡検実習・パネル展示>

司会:西 国広(国立病院九州がんセンター)
    是松 元子(埼玉社会保険病院)

1.体腔液に出現する原発巣・組織型推定特徴所見 :三宅 康之
2.adenoma malignumにおける細胞学的特徴 :弓納持 勉ほか
3.甲状腺について −乳頭癌所見を中心に− :吉村 英雄
4.乳腺領域の細胞診 〜穿刺吸引細胞診を中心に〜 古谷津 純一ほか
5.筋上皮系細胞と間質成分の特徴的所見とその有効性 :河原 明彦ほか
○ねらい
いろいろな臓器や病変には,名前が付いた特徴所見と言われている細胞所見がある.これらの所見は,教科書や文献には記載があるが,現場の担当者が必ずしもその細胞像を知っているとは限らず,また,言葉で認識している場合でも正確にその像を理解しているとは限らない.ねらいの一つは顕微鏡を使用して,特徴所見と言われている細胞を供覧し,正確な所見を把握して頂くことである.一方で,これら特徴所見は細胞判定に役立つものであるが,実際にどのくらいの頻度で経験し,どの程度有効であるかは大変興味があると思われる.臓器別に特徴所見の提示と,その有効性に関する検討を行いたい.


II.血液形態学における白血球分類の判定基準
<第2日目(5月17日)第14会場 9:00〜17:00 鏡検実習>
<第2日目(5月17日)第14会場 9:00〜15:30 講義・解説>

責任者:坂場 幸治(防衛医科大学校病院)
○ねらい
末梢血,骨髄血標本を使用して末梢正常細胞,骨髄幼若細胞の判定基準について顕微鏡用テレビカメラおよびディスカッション用顕微鏡を用いて,パネルディスカッションの演者を交えて日臨技血液分野員および埼臨技血液検査研究班員による解説を行う.また,白血病等異常細胞がみられる症例および会員からの不明症例についても症例提供者も含めて標本を観察しながらディスカッションを行う.


III.尿円柱へのアプローチ
<第1日目(5月16日)第14会場 9:00〜12:00 鏡検実習>
<第1日目(5月16日)第14会場 9:15〜12:00 講義・解説(2回)>
<第1日目(5月16日)第14会場 9:00〜17:00 パネル展示>
<第2日目(5月17日)第14会場 9:00〜17:00 パネル展示>

責任者:猪浦 一人(埼玉県済生会栗橋病院)

1.標準的分類法のパネル展示
2.パネル内容の説明および質問
3.顕微鏡による標本閲覧
4.スライドカンファレンス
○ねらい
尿沈渣検査法は,JCCLSと日臨技の積極的な活動により標準化が行われ大きな成果をあげている.尿円柱における標準分類法を再確認し標準化を周知徹底することに加え,近年の発表内容をパネル化し展示する.また,標準分類法の説明とパネル内容の説明および質問,そしてサンプル標本による鏡検閲覧を行い,初心者にもより理解を深める機会を与えるとともに,正しい鏡検操作や尿沈渣作製基本技術の確認や標準分類法の普及,尿沈渣の見方についての啓蒙および指導を行う.


IV.病理標本作製時における基本技術の重要性
<第2日目(5月17日)第14会場  9:00〜12:00 鏡検実習>
<第2日目(5月17日)第14会場 10:40〜12:00 講義・解説>

責任者:廣井 禎之(防衛医科大学校
○ねらい
シンポジウム「現代病理学の基盤 − 今見つめなおす基本技術 −」で発表した標本を中心に自由に鏡検をしていただきシンポジストを交えて意見交換を行う.また,特殊染色標本の供覧も行う.


V.臓器処理法について考える
<第2日目(5月17日)第14会場 9:00〜10:30 講演>

司会:廣井 禎之(防衛医科大学校)
    所 嘉朗(愛知県立愛知病院)

1.臓器処理の現状 −全国アンケート調査による集計− :佐々木 政臣ほか
2.臓器処理の変遷 :梅宮 敏文ほか
3.酵素分解を利用した臓器処理法 :小林 忠男ほか
4.臓器処理の倫理 :根本 誠一ほか
○ねらい
医療廃棄物,特に臓器処理に関してはその方法の如何によっては法律問題に発展する危険性がある.また本年,臓器を微生物により分解し粉状にする手法も開発された.本テーマのねらいは,臓器処理法の現実を把握すると共に,臨床検査技師として,どの様な処理法が理想なのかを討論し導き出すことにある.  


VI.何でも知りたい遺伝子検査Q&A
<第1日目(5月16日)第14会場 9:00〜16:30 パネル展示>
<第2日目(5月17日)第14会場 9:00〜17:00 パネル展示>

責任者:上野 一郎(信州大学医学部附属病院)
○ねらい
遺伝査子検査を始めようとしている会員(施設)のために,日頃から遺伝子検査について疑問に思っていることについてスタッフが相談にのります.また,コーナーの周辺には遺伝子検査に関する展示ブースを設ける.


VII.頸部血管の超音波検査
<第1日目(5月16日)第10会場 9:00〜12:00 実技指導>
<第2日目(5月17日)第10会場 9:00〜17:00 実技指導>

責任者:来住野 修(埼玉医科大学附属病院)

1.基礎知識
2.定量的評価法
3.コマーシャルセミナー
○ねらい
頸部血管の超音波検査について,実技講習会を開催する.また,各社の機器の特徴についても討論する.