生涯教育レポート 4

        


     日 時 : 平成25年 11月 15日 (金)  19時00分  〜 20時30分
     会 場 : 埼玉会館 7B会議室             点数:専門教科−20点
     演 題 : 検査のポイントを理解しよう!
           「グラム染色と材料別検査法」
      講師 :小栗 豊子(亀田総合病院)      参加人数 :84名
     出席した研究班班員:永野栄子、古畑 健司、渡辺典之、佐藤 香里、荻野毅史、砂押克彦、金田 光稔、小西光政、酒井利育、牧 俊一

《研修内容の概要・感想など》
 今回は「グラム染色と材料別検査法」をテーマとして、現場での教育、検体採取の重要性、グラム染色から起因菌の推定について講演をしていただいた。
 技師の教育では、設備装置や各種機械(安全キャビネット、孵卵器、冷蔵庫など)の正しい使用法をマニュアル化し基礎教育を行い、微生物検査はマニュアルの作成だけでなく塗抹標本の作製、染色、鏡検から結果の解釈など詳細なカリキュラムを確立し、基本的知識と技術が習得できるようにしている。
 検体採取の良否は検査結果を左右する重要な要因である。検体採取方法は検査室側から提示し、特に喀痰は臨床側と事前に相談し取り決めをすることで、品質の悪い喀痰は採り直しを依頼するとこができる。糞便は性状から起因菌を推定出来るので、色調、性状(固形、泥状、タール、水様など)、血液混入の度合いなど肉眼的性状の観察がとても重要になる。尿においては、患者状態、尿中菌数、白血球エステラーゼおよび検出菌の種類によって103CFU/ml以下でも起因菌になると解説していただいた。
 グラム染色は、菌種の推定、炎症像の有無、抗菌薬の選択、治療効果の判定ができ、迅速検査として重要視されている。グラム染色から有益な情報を引き出すには、適切な検体採取、保存、輸送、標本作製、染色の手技、鏡検所見から洞察する技量があるかにかかってくることを再認識することができた。
 今回の研修会の内容を十分に理解し、今後、さらに技術や知識を身につけたいと思った。

                     平成25年11月22日
                                            文責:永野栄子




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