生涯教育レポート 5

    


     日 時 : 平成 261128   1900分〜2030

     会 場 : 大宮ソニックシティー             点数:専門教科−20点

     演 題 :グラム染色のすべて! 「見方・考え方・伝え方」
          
      講師 :中村 文子  (順天堂大学医学部附属順天堂医院)
         
   参加人数 :92名
     出席した研究班班員:永野栄子、古畑健司、金田光稔、小西光政、砂押克彦、酒井利育、佐藤香里、牧 俊一

             《研修内容の概要・感想など》
 今回は、「グラム染色;見方・考え方・伝え方」と題して、順天堂大学附属病院 臨床検査部の中村文子氏に講演をしていただいた。微生物検査関連の診療報酬の話から臨床との具体的な会話の仕方まで、非常に簡潔にかつ詳細に説明していただいた。グラム染色は、もっともクラシックな微生物検査方法の一つであるが、非常に手技的にも難しく、熟練を要する部分もある。しかし染色された標本から手に入れる情報は、莫大なものがある。出現細胞の種類、質、構造物や結晶、菌の形態からは、おおよそ菌種の推定まで可能になる。ただそれらのことは、臨床との患者情報やり取りや、日々の疫学情報が整理されているから可能になると中村氏は説明されていた。グラム染色塗抹所見には限界があるので100%の正解はないが、確かなことは明解に伝える努力はしてください、という言葉はとても印象的であった。
今後も、グラム染色にかかわる勉強会は継続開催していきたい。

                                                  平成26123

                                                   文責: 金田 光稔


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