生涯教育レポート 1

          


     日 時 : 平成26年 4月 24日 (金)  19時00分  〜 20時30分

     会 場 : 大宮ソニックシティ 604号室     点数:専門教科−20点

     演 題 :@ 2015年CLSIドキュメントの主な変更点  
          A  埼玉県医師会臨床検査精度管理事業報告と解説  (微生物)

   
   講師 :@ 池延 貴史(ベックマン・コールター株式会社)                             
          A 永野 栄子 (獨協医科大学越谷病院)     
             前田 友子 (越谷市立病院)                
            佐藤 香里 (埼玉県済生会栗橋病院)
             荻野 毅史 (済生会川口総合病院) 
            渡辺 典之(埼玉医科大学国際医療センター)

    参加人数 :76名

     出席した研究班班員:永野栄子、金田 光稔、砂押克彦、渡辺典之、荻野毅史、
                  佐藤 香里、 酒井利育、牧 俊一

《研修内容の概要・感想など》
 本年度の最初の研修会で、「CLSIドキュメントの主な変更点」と「埼玉県医師会
臨床検査精度管理事業報告と解説」の
2つのテーマについて各講師に講演していただ
いた。

まず、毎年更新されているCLSIドキュメントの主な変更点では、腸チフスのAZM
ブレイクポイントが追加された。他にも腸内細菌科における
Carba-NP法が追加され、
検査方法について説明していただいた。近年カルバペネム耐性腸内細菌(
CRE)によ
る医療関連感染が、問題となっている。カルバペネマーゼを検出する
Carba-NP法が追
加になったことは良いが、試薬がキット化されていないので自施設で試薬を調整しな
ければならない。検査を円滑に行うためにもキット化が望まれる。

 精度管理報告と解説では、フォト、同定、薬剤感受性、グラム染色、バーチャルス
ライドの結果と評価方法について説明していただいた。薬剤感受性検査は評価に変更
があり、その理由も含めて解説していただいた。グラム染色の推定菌種では、同定・
薬剤感受性参加施設は評価対象とし、結果は良好であった。血液培養のグラム染色結
果は推定菌まで報告することを目指していただきたい。初めての試みであるバーチャ
ルスライドは、日常業務に近い評価が可能であり、結果は良好であったので評価対象
問題として出題しようと考えている。

 

             平成 27430

                          文責:渡辺 典之


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