生涯教育レポート 4

        



     日 時 : 平成 27726   1300分〜1700

     会 場 : 東武医学技術専門学校             点数:専門教科−20点

     主 題 :難しくない嫌気性菌検査
        
          
      講師 :国広 誠子  ( 前 山口県総合医療センター )
         
      共催: 株式会社スギヤマゲン  極東製薬工業株式会社  


   参加人数 :33名
     出席した研究班班員:永野栄子、金田光稔、砂押克彦、荻野毅史、
                  小西光政、佐藤 香里、酒井利育、牧 俊一

    《研修内容の概要・感想など》

 今回は「難しくない嫌気性菌検査」という内容で講義および実習の指導をしていただいた。
 前半の講義では、嫌気性菌検査における検体別・検査の進め方や、検体採取、検体の観
察、培養時の注意点、使用培地についての知識、代表的な嫌気性菌の生化学的性状や培
地での発育形態・グラム染色像など、非常に広範囲かつ詳細な情報を解説していただいた。
また、実際の検査手順がフローチャートで示され、とても実践的な内容であった。

 実習ではおよそ20菌種を用い、各培地での発育形態の観察や、確認性状培地から生化学
的性状を確認、紫外線照射や
Ryuの試験など確認試験や、グラム染色像の確認などを行った。
臨床的に分離頻度が高いものを中心に、実際に手に取って観察でき、得難い経験となった。

 嫌気性菌検査に苦手意識をもっている私ではあるが、系統立てて講義していただいたことで、
嫌気性菌検査のイメージが変わった。嫌気性菌検査は特別なものではなく、基本は普段行って
いる細菌検査と同様で、各菌の性状をきちんと把握し、検体や発育したコロニーをよく観察し、
患者背景などの情報収集を行うことで菌名の推定は可能である。その為に各々の菌の性状を
理解・把握しておく事の重要性を再認識した。

講義、実習ともに大変ボリュームのある内容で、時間の都合上、若干詰め込みぎみになって
しまったのは残念であったが、とても内容の濃い有意義な研修会となった。


                   提出日:平成27 8 7 

                                             文責:牧 俊一 

 

                                             



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