生涯教育レポート 3

        



     日 時 : 平成 28624   1900分〜2030

     会 場 : 大宮ソニックシティ  906号室         点数:専門教科−20点

     主 題 :寄生虫について!「動画で見る寄生虫類および検査法と鏡検のポイント」

   講 師 :山本 徳栄  (埼玉県衛生研究所 )


    参加人数 :112名


     出席した研究班班員
             微 生 物 :渡辺 典之、永野 栄子、金田 光稔、酒井 利育、砂押 克彦、
                    小西 光政、森 圭介、毛利 光希、小棚 雅寛
             公衆衛生:阿保 一茂、立塚 梓、
             一般検査:小関 紀之、深田 茂則、室谷 明子、山浦 久、川音 勝江、
                    藤村 和夫、波木井 裕之、柿沼 智史        

    《研修内容の概要・感想など》

 埼玉県衛生研究所の山本徳栄技師を講師に迎え、講演していただいた。山本氏は、寄生虫検査・
研究の第一人者であり、長年の知識・経験を踏まえた本研修は貴重な時間であった。

 従来、寄生虫検査では、顕微鏡標本の説明で、スライド写真を一枚一枚解説することに終始していた。
今回、山本氏は、これらスライド解説に加え、動く寄生虫を見せてくださった。現場では、なかなか遭遇す
ることの少ない寄生虫の実際に生きている姿を動画という形で提供してくださり、画期的な研修になった。
顕微鏡の取り扱い方や各種検出法、塗抹法などの基本技術も丁寧に解説してくださり、二級臨床検査士
試験のポイントも併せて講義してくださった。寄生虫は、赤痢アメーバ、大腸アメーバから、サイクロスポーラ、
イソスポーラ、マラリアや条虫類まで幅広く紹介していただき、限られた研修時間では足りないくらいであった。
寄生虫検査も現在は遺伝子検査の手法が導入されてきているが、やはり基本は観察・鏡検であり、安易に
高額な遺伝子検査を実施することなく、簡易で安価な鏡検で同定可能になることも多いため、鏡検を基本に
据え、日々習得の努力が大事であることを実感した研修であった。参加者も非常に多く、会場に入りきれない
ほどの盛況であった。

提出日  平成28 7 1

                             文責: 砂押 克彦    

 


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