生涯教育レポート 4

        



     日 時 : 平成 28916   1900分〜2030

     会 場 : 大宮ソニックシティ  604号室         点数:専門教科−20点

     主 題 :大先輩から学ぼう  病原微生物検出のポイント

   講 師 :五十里 博美  (越谷市立病院 )


    参加人数 :63名


     出席した研究班班員 :永野 栄子、、酒井 利育、砂押 克彦、小西 光政、森 圭介、
                  小棚 雅寛 、牧 俊一
    

    《研修内容の概要・感想など》

 今回の研修会では、「病原微生物検出のポイント」というテーマで五十里先生にご講演いただいた。
はじめに細菌検査室の役割について、細菌検査室の目的は起因菌を探して感染症治療の指標になる
こと。迅速性と正確性が重要かつ臨床的に意義のある明瞭な結果を報告すること。そのためには、グ
ラム染色の読影力、適切な培地選択と適切な培養条件、適切な釣菌と適正な薬剤感受性検査を行う。
また、培地の知識、病原細菌・常在菌の知識以外にもコミュニケーション力、好奇心、諦めない心がよ
り良い細菌検査室のために必要と話されていた。次にグラム染色では、ある程度菌種の推定が可能で
あるが間違えやすい菌についてや塗抹検査の報告の必須事項や限界について、同定検査では、従来
からの
TSISCSIMLIMの試験管培地の接種方法や判定、同定あるいは想定される菌について説明
された。同定キットや自動機器、質量分析でも鑑別の難しい菌種もあるので従来からの同定検査の手
技を身に付けることはとても重要である。嫌気性菌は、グラム染色で特有の形態をしている菌種もあり、
カタラーゼ試験やスポットインドール、
UV照射下の発光の色を見る簡単な検査で菌種を推定することが
できる。
Fusobacterium nucleatumなど、癌との関連が示唆されている菌種があり、臨床背景や臨床
情報を把握し、臨床側に説明できる知識が必要である。

 今回教えていただいた知識・経験・匠の技を習得し、次世代へ引き継いでいきたいと思った。                         
 
                                                             
                                             提出日
  平成 28928

                                                    文責: 永野栄子 

 


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