生涯教育レポート 5

        



     日 時 : 平成 281125   1900分〜2030

     会 場 : 大宮ソニックシティ  604号室         点数:専門教科−20点

     主 題 :耐性菌と抗酸菌について学ぼう

     講演1 耐性菌に気づける検査技師になろう
          〜ここがポイント耐性菌のスクリーニング
   講 師 :橋北 義一 (埼玉医科大学国際医療センター)

     講演2 抗酸菌検査のポイント
          〜抗酸菌ガイド2016の解説を中心に〜
   講 師 :中間 慎哉 (極東製薬工業株式会社)

    参加人数 :69名


     出席した研究班班員 :渡辺 典之、砂押 克彦、小西 光政、酒井 利育、、森 圭介、
                  小棚 雅寛 、毛利 光希、牧 俊一
    

    《研修内容の概要・感想など》

  今回の研修会では、「耐性菌と抗酸菌について学ぼう!」を主題とし、「耐性菌に気づける検
査技師になろう〜ここがポイント耐性菌のスクリーニング〜」を橋北先生に、「抗酸菌検査のポイント
〜抗酸菌検査ガイド2016の解説を中心に〜」を中間先生に講演していただいた。


 橋北先生には、耐性菌について基礎的事項から検査におけるポイントまでをご教授いただいた。
現在、多種多様な耐性菌が検出されているが、今回は、VREMRSAMDRPESBL産生菌,CRE
について解説していただいた。VREではVanAVanBVanC等の遺伝子型による感受性パターンの
違いを、MRSAでは、HAMRSACAMRSAに分けて感受性パターンから遺伝子型までの詳細を、
MDRPでは遺伝子型によって異なる薬剤感受性傾向などを解説していただいた。各種耐性菌につい
て、先生ご自身の経験談を交えてお話いただけた事も勉強になった。また、耐性菌を見逃さない事の
重要さについてもお話いただき、各種選択培地を使用する事の重要さを改めて実感した。


 中間先生には、本年抗酸菌検査ガイド2016が発刊され、前版からの改訂内容を中心として抗酸菌
検査のポイントをご教授いただいた。まず関連法規が新規追加された事、染色検査ではLED蛍光顕
微鏡が追記され、さらに蛍光法の中にアクリステイン染色が加わった事に触れられた。

また薬剤感受性検査では、これまで記載されていなかった非結核性抗酸菌が新たに登場したことは
非常に印象が強かった。本国における2020年にむけてのアクションプランには、「薬剤感受性試験を
含む早期診断」という文言が含まれている。検査結果の報告を早く行うためにも、新たな技術、検査
法、検査機器、検査キットなどについて関心を持つ必要性を強く感じた。

 

                                      提出日 平成28126

                                              文責  森圭介

 


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