《研修内容の概要・感想など》

　今回の研修会は、前年度に引き続き（株）ビー・エム・エル総合研究所の協力を得ての開催と
なった。受講者は25名であった。実技を最優先とのことで、個々に細かい対応ができるギリギリ
の人数を設定した。参加者の細菌検査経験年数は様々であったが、おおよそ、2〜3年ぐらいの
参加者が中心となった。まず、5〜6名ずつのグループ分けをし、あらかじめ準備された菌株、お
よび菌株の同定を目的にした用手法培地を、性状を見ながら質疑応答形式で進めていった。各
人一人一人がそれぞれ判定した同定結果を、最後に講師の森氏を中心に答え合わせ、および、
特徴の説明をしていただき、供覧を締めくくった。日常検査ではあまり遭遇しない、感染症起因菌、
性状が稀な腸内細菌を観察することができた。参加者の中には、初めて見る菌種も多かったので
はないかと推測する。

滅多には遭遇しない菌種であったが、遭遇した時に、「そういえばあの時、観たな・・・」と、今回
の経験、資料等を役立ててもらいたい。

研修会の最後には（株）ビー・エム・エル総合研究所内の見学をさせてもらえることになり、案内
していただいた。国内トップクラス・最先端の検査設備を持っている施設の見学は、圧巻であった。

参加者の方々に、「非常に有意義な実技研修会であった」と思っていただけるように、今後も継
続開催していきたい。  

平成29年6月8日

文責：金田 光稔