生涯教育レポート 4

        



     日 時 : 平成 29922   1900分〜2030

     会 場 : 大宮ソニックシティ  604号室         点数:専門教科−20点



     主 題 :自動機器の特性を理解しよう! 〜各種自動機器の利点・欠点〜


     講演1 Walk Awayについて
   講 師 1:永野 栄子 (獨協医科大学越谷病院)

     講演2 Vitekについて
   講 師 2:森 圭介 (株式会社 ビー・エム・エル総合研究所)

     講演3 フェニックスについて
   講 師 3:荻野 毅史 (埼玉県済生会川口総合病院)

     講演4 RAISUSについて
   講 師 4:酒井 利育 (自治医科大学付属さいたま医療センター)


    参加人数 :55名


     出席した研究班班員 :渡辺 典之、永野 栄子、砂押 克彦、小西 光政、
                  酒井 利育、森 圭介、毛利 光希、小棚 雅寛、牧 俊一
    

    《研修内容の概要・感想など》

 今回の研修会は、「自動機器の特性を理解しよう!〜各種自動機器の利点・欠点〜」
を主題とした。現在、細菌検査で使用されている主要な自動機器は4機種あり、実際に
それぞれの機種を使用されている施設の方々にご講演していただいた。

講演1では、 Walkawayの特徴として、プロンプト法と基準濁度法の2通りあり、判定
が目視で出来ることが利点として説明された。しかし医療廃棄物が多いこと、結果判定
は翌日になってしまうこと
欠点とし挙げられた。

講演2では、Vitekの特徴として、菌液の分注から判定まで全自動で行え、迅速同定が
可能なことや療廃棄物が少ないことが利点として説明された。一方で判定を目視できな
いことが欠点として挙げられた。

講演3 では、フェニックスの特徴として、迅速に同定結果と薬剤感受性判定が可能な
ことが利点として説明された。
McFarland0.25で測定できるモードが搭載されているが、
他機種との同定不一致率が高く、判定が目視できないことが欠点として挙げられた。

 講演4では、RAISUSの特徴として、同定方法に蛍光検出を用いており、嫌気性菌・酵
母様真菌の感受性測定が可能なことが
利点として説明された。一方で、同定できる菌名
数と測定できる最大検体数が他機種と比べて少ないこと
が欠点として挙げられた。

上記は講演の一部であるが、それぞれの機種の利点・欠点に関して詳細な解説をしてい
ただいた。実際に自動分析機を使用している施設の方に「使用感」を伺える機会は少な
い。自施設に適切な機器選びの基準を得ることのできる非常に有意義な時間となった。
また、現在自施設で使用している機器に関してもさらに理解を深めることができた。
 

 

平成29928

文責:毛利 光希


                生涯教育レポート 履歴 TOPへ           微生物 TOPへ