生涯教育レポート 1

                    

    

  日時:平成23422日(金)
   会場:大宮ソニックシティ601号室   点数:基礎教科−20
  主題:微生物検査の最新情報です!
     12011CLSIドキュメントの主な変更点

       講師:池延貴史(シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社
                                サービスサポート部)


     2:薬剤感受性結果の判定基準の解釈〜CLSI・EUCAST・日本化療学会

        講師:松田 聡(シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社
                                サービスサポート部)

  参加人数:会員66名 非会員1
  出席した研究班員:荻野毅史、古畑健司、金田光稔、渡辺典之、直井健治、
           砂押克彦、永野栄子、小西光政、牧 俊一、佐藤香里

<研修内容の概要・感想>
 今年度最初の研修会ということで、毎年恒例となっているCLSIの主な変更点と他の判定基準としてヨーロッパで主流となっているEUCASTと日本の化療学会BPについて研修会を行った。
1.CLSIの主な変更点(M100-S21)は、腸内細菌科のセファゾリンブレイクポイントの変更・緑膿菌のセファロスポリン系薬一部削除・β溶血性Streptococciの誘導性クリンダマイシン試験・嫌気性菌の判定基準の新設であった。M100-S21では若干の変更があった。今後新しい基準での各種メーカーの迅速な対応を期待したい。
2.薬剤感受性結果の判定基準の解釈では、CLSI、化療学会、EUCASTそれぞれのブレイクポイントの考え方・設定について説明していただいた。CLSIin vitroにおける菌の抗菌薬への反応に基づく分類であるのに対し、化療学会BPは臨床家が抗菌薬を選択する際の指標となることを目的としている。また、5つの疾患で薬剤のブレイクポイントが決められていて参考になった。今後、疾患が増えるのか注目したい。EUCASTはそれぞれの欠点を補っていて疫学的ブレイクポイントやPK/PDブレイクポイントの設定もあり参考になった。
 CLSIの変更点以外にも、化学療学会・EUCASTの設定、ブレイクポイントなど、普段知ることの出来ない分野まで知ることができ、とても勉強になった。今後の検査に役立てたい。

                               文責:渡辺典之


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