生涯教育レポート 6

                    


実施日時: 平成231125日(金)1900分 〜 2030
会 場 :  大宮ソニックシティ 601号室
点 数 : 専門教科−20
演 題 : 感染症診療に役立つグラム染色 〜基礎から学ぶ染色のコツから活用〜
講 師 : 郡 美夫( 東京医学技術専門学校 非常勤講師 )
参加人数: 77
出席した研究班班員: 荻野毅史、古畑健司、渡辺典之、永野栄子、直井健治、
                佐藤香里、牧俊一、小西光政、

《研修内容の概要・感想など》

 今回は、『感染症診療に役立つグラム染色』について研修会を行った。
 塗抹検査の基本に関して、標本の作製から結果報告まで原因微生物や材料別に、実際の鏡検ポイントを講演していただいた。検体採取から結果報告まで通常23日間を要する微生物検査において、塗抹検査は1530分で結果報告が可能である。菌種の推定、病態把握、治療薬の選択や治療効果の判定など迅速検査としての有用性も極めて高く、全ての検査室で実施をと推奨された。診療側は抗菌薬の開始・選択のほか、投与しない際の保護者への説明にも塗抹検査結果が活用されているとのことであった。臨床医へのアンケート結果で『細菌性肺炎を裏付ける、血液検査を超える証拠として緊急塗抹検査を活用している』はとても印象に残った。
 検査技師である私たちが日常業務において、検査結果として報告したことが実際、臨床での診断・治療にどのような形で必要とされ、さらに貢献できるかを教えていただけた。チーム医療が注目される中、微生物検査室としての今後のあり方を考え、臨床側のニーズに応えられる、病院(職場)に必要不可欠な検査室になるよう取り組んでいきたい。

                                   平成231129
                                    文責:小西光政


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